前集118 流行に流されず、世間を俯瞰する客観性を持つ

前集101-120

起 原文

驚竒喜異者 無遠大之識
苦節獨行者 非恒久之操

奇に驚き、異を喜ぶ者は、遠大の識無し
苦節独行の者は、恒久の操に非ず

苦節独行、自分一人だけが苦境に立って異常なまでに節義を守ること

承 意訳

奇怪なことに驚いたり、いつもと異なることを喜んだりする人は、見識深いひとではありません

自分一人だけが極端な苦境に立って節義を守る行いをする人は、長く続けることはできない

転 別視点

流行に流されて、新しいもの好きは、見識が浅い。即ち、自分が確立していないが故に、新しいことがまぶしく見えてしまう現象です。

自分一人が周囲から浮いて苦労するような状況は、一人よがりで長く続かない。即ち、周囲を客観的に評価することができていないので、ついて行く人もいません。

自分はそうではないと、多くの人は気にも留めないかもしれません。しかしながら、大なり小なり、上記のような要素が自分の中に生じてしまう瞬間はありそうです。ときどき、この言葉を自分の中で反復し、自分を見つめなおしたいです。

結 まとめ

新しいもの好きは、見識が浅い。自分一人で苦節を貫く状況は、一人よがりで長続きしません。

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