起 原文
驚竒喜異者 無遠大之識
苦節獨行者 非恒久之操
奇に驚き、異を喜ぶ者は、遠大の識無し
苦節独行の者は、恒久の操に非ず
苦節独行、自分一人だけが苦境に立って異常なまでに節義を守ること
承 意訳
奇怪なことに驚いたり、いつもと異なることを喜んだりする人は、見識深いひとではありません
自分一人だけが極端な苦境に立って節義を守る行いをする人は、長く続けることはできない
転 別視点
流行に流されて、新しいもの好きは、見識が浅い。即ち、自分が確立していないが故に、新しいことがまぶしく見えてしまう現象です。
自分一人が周囲から浮いて苦労するような状況は、一人よがりで長く続かない。即ち、周囲を客観的に評価することができていないので、ついて行く人もいません。
自分はそうではないと、多くの人は気にも留めないかもしれません。しかしながら、大なり小なり、上記のような要素が自分の中に生じてしまう瞬間はありそうです。ときどき、この言葉を自分の中で反復し、自分を見つめなおしたいです。
結 まとめ
新しいもの好きは、見識が浅い。自分一人で苦節を貫く状況は、一人よがりで長続きしません。