起 原文
衰颯的景象 就在盛滿中
發生的機緘 即在零落内
故君子 居安宜操一心以慮患
處變當堅百忍以圖成
衰颯的の景象は、すなわち盛満の中に在り
発生的の機緘は、すなわち零落の内に在り
故に君子は、安きに居ては宜しく一心を操って以って患いを慮るべし
変に処しては当には百忍を堅くして以って成るを図るべし
衰颯(すいさつ)、衰えて寂しいこと;景象(けいしょう)、景色やその趣;発生、物の発達生長すること;機緘(きかん)、働き、からくり;操一心(一心をとって)、一心を正しく固く守ること;慮患(患いをはかる);百忍、百難にも耐え忍ぶこと
承 意訳
物事の衰える兆しは、勢い盛んなときに既に存在します
物事の始まりの兆しは、落ちぶれて零落の内側に既に存在します
それ故、君子は安楽な状況の際には信念を以って苦難に備えるべきです
異変のときには、不変不屈の精神で成功を期するようにすべきです
転 別視点
人を指導する立場にある人は、常に一歩先を予見しながら、物事に取り組みます。
些細な変化の兆しはその対極の状態のときであっても既に存在します。未来の変化に対して十分な備えを実践してこそ、本当の指導者と言えます。
組織のトップに立つ人は、時代を先読みする能力が必要です。少なくとも先を読む必要性を自覚して、そのための努力を惜しまない姿勢が必須です。
結 まとめ
指導者は、時代を先読みする能力が必要で、そのための努力を惜しんではいけません。