起 原文
曲意而使人喜 不若直躬而使人忌
無善而致人譽 不若無悪而致人毀
意を曲げて人をして喜ばしむるは、躬を直して人をして忌ましむるに若かず
善無くして人の誉を致すは、悪無くして人の毀を致すに若かず
躬(み)、自ら、身体;毀(そしり)、人を悪くいう。そしる。そしり
承 意訳
自分の意見を曲げて人に喜ばれようとするよりは、自分の行いを正しく直して人から忌み嫌われる方がましです
善いことをしていないのに人から褒めらるよりは、悪いことをしていないのに人から誹りを受ける方がましです
転 別視点
この段落はいくつかの解釈が存在する段落です。
共通していることは、「自分を曲げて他人に媚を売ること」、「善行なしに他人から褒めれること(褒められようとすること)」はダメだということです。
何か決定するときに、他人を顔色を伺うという要素は常に存在します。そんなときに自分自身の信念を大切にする要素を重視したいです。また、他人のため、そして何よりも自分のために、徳業を積みたいですね。
結 まとめ
他人に媚を売ることなく、自分の信念を貫きます。そして、実際に徳業を積むようにしましょう。