前集097 周囲の世界をどう感じるかは自分の心の中次第

前集081-100

起 原文

此心常看得圓滿 天下自無欠陥之世界
此心常放得寛平 天下自無険側之人情

この心 常に看得て円満ならば、天下自ずから欠陥の世界なからん
この心 常に放ち得て寛平ならば、天下自ずから険側の人情なからん

圓滿(えんまん)、完全で欠けるところのないこと;寛平(かんぺい)、寛大にして平穏なこと

承 意訳

人は自己の本心を十分に見抜いて、それが完全円満で欠けるところがなければ、天下も悉く円満な世界になります

人は自己の本心を十分に外に放しだして、常に寛大平穏であるのならば、自然と天下も悉く寛大平穏となり、どこに行っても険悪な人はいなくなります

転 別視点

心の中が十分に満足していたならば、世界は満ち足りたものと感じます。心の中が自由で寛大平穏であったならば、世界も同じように寛大平穏なものに感じます。

周囲の世界をどう感じるかは自分次第ということです。自分が満ち足りていれば周囲も同じように感じられます。

これまでいろいろなところに仕事で行きましたが、自分が楽しく仕事をしていた地域がとても楽しい土地柄という印象・記憶があります。本当にその通りなのだなあ、と感じました。

結 まとめ

周囲の世界をどう感じるかは自分次第ということです。自分が満ち足りていれば周囲も満ち足り、自分が寛大平穏であれば周囲も寛大平穏と感じられます。

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