起 原文
心體光明 暗室中有青天
念頭暗昧 白日下生厲鬼
心体光明なれば、暗室の中に青天有り
念頭暗昧なれば、白日の下に厲鬼を生ず
暗昧(あんまい)、光がささず、暗いこと;厲鬼(れいき)、厉鬼、妖怪、幽霊
承 意訳
心の本体が一点の曇りなく常に光輝いていたのならば、たとえ暗黒な部屋の中に居ても青天白日の下に居ると同じで雑念に乱されることはありません
心がぼんやりとして雑念妄想のために暗昧である時は、白日の下に居ても妖怪がぞろぞろと心の中に現れて集中することはできません
転 別視点
自分の心の中に、一筋の真理を持つことができたのであれば、周囲がどんな環境であったとしても、それに惑わされることはありません。
何かうまく行かないことがあったとしても、それは周囲の責任というよりは自分の責任の部分が大きいと解釈することもできません。
なんでもうまく行かないと周囲のせいにしたくなりますが、結局は自分次第、自分をしっかりと持つことが重要です。
結 まとめ
自分の心の中の知識も智慧も理解力も、真理に基づく必要があります。そうでなければ、世俗の思想に惑わされてしまいます。