起 原文
君子之心事 天青日白 不可使人不知
君子之才華 玉韞珠藏 不可使人易知
君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。
君子の才華は、玉包まれ珠蔵る、人をして知り易からしむべからず。
承 意訳
組織のトップに立つような人は、その真意を、一点の曇りなく、少しも隠すところがない公明正大にするべきです。周囲の人にその真意が直ぐに理解できるようにしなくてはなりません。
組織のトップに立つような人は、その才能を、奥深く秘め、周囲からはわからないようにするべきです。周囲の人にその才覚・才能が容易にわかるようでは、嫉妬の感情を起こしてしまいます。
転 別視点
世間の荒波を乗り越えるには、簡単に自分の真意を明らかにしないことも処世術の一つです。就職活動においては、自分の能力をアピールすることが重要とされます。しかしながら、これは下っ端の発想です。
結 まとめ
組織のトップに立つような指導的立場の人は、公明正大で、自分の真意を明らかにすることにより、周囲の人間が行動をとり易くなります。才覚・才能をひけらかすことは、嫉妬の感情を産むので得策ではありません。