後集111 盛者必衰の理

後集101-120

起 原文

草木纔零落 便露萠穎於根底
時序雖凝寒 終回陽氣於飛灰
粛殺之中 生生之意 常為之主
即是可以見天地之心

草木纔に零落すれば、便ち萠穎を根底に露す
時序凝寒と雖も、終に陽気を飛灰に回す
粛殺の中、生々の意、常に之が主となる
即ち是れを以って天地の心を見るべし

萠穎(ほうえい)、芽生え;時序(じじょ)、時の順序

承 意訳

草木が枯れ落ちはじめれば、既に新しい芽生えが始まっている

時は順番に訪れるので凍り付く寒さも、最終的には陽気な春の季節がやってきます

秋の厳しい気候で草木が枯れる中、生きる力が沸き上がってきます

この現象により、天地の自然の営みを理解できます

転 別視点

盛者必衰の理を現しています

また、同時に衰退した後には新しい命が吹き返します

大自然の中では、変化しないものはありません

人間も同じです

結 まとめ

大自然の中では、常に状況は変化します

変化することが自然の流れなのです

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