後集082 ヒトも自然もあるがままが趣き深い

後集081-100

起 原文

意所偶會 便成佳境
物出天然 纔見真機
若加一分調停布置 趣味便減矣
白氏云 意随無事適 風逐自然清
有味哉 其言之也

意の偶会する所、便ち佳境を成す
物は天然に出でて、纔に真機を見る
もし一分の調停布置を加へば、趣味便ち減ず
白氏云ふ、「意は無事に随がいて適し、風は自然を逐いて清し」
味有るかな、其の之を言ふや

佳境(けいきょう)、興味深いところ、面白い場面;調停(ちょうてい)布置(ふち)、取り計らって並べること;白氏(はくし)、白居易、白楽天、中唐の詩人

承 意訳

偶然に心にかなったことに出会うことは、琴線に触れる

物はあるがままの姿であって、真の趣がある

もしも少しでも人の手を加えれば、趣は減ってしまう

詩人である白楽天は言った「心はいろいろと悩むことなく、悠々としているのはよろしい、風は自然に任せて吹くのが清々しい」

趣きのあることです

転 別視点

いろいろな人が、いろいろなことを言ってくる現状に嫌気がさした心境なのかもしれません

もう疲れちゃった!

あるがままを楽しむでいいんじゃない・・・

と考えたと推測します

結 まとめ

人為的なものは趣きを減じます。あるがままの姿が最も趣きがあります。

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