起 原文
天地中萬物 人倫萬情 世界中萬事
以俗眼觀 紛紛各異 以道眼觀 種種是常
何煩分別 何用取捨
天地中の万物、人倫中の万情、世界中の万事
俗眼を以って観れば、紛々と各異なり、道眼を以って観れば、種々に是れ常なり
何ぞ分別を煩さん、何ぞ取捨を用いん
俗眼(ぞくがん)、世俗に生きる普通の人々の視線;道眼(どうがん)、道を悟った人の視線
承 意訳
天地の全てのもの、人の心の全ての感情、世界中の全ての物事
これらは、世俗に人の視点ではいろいろと異なりますが、悟りの視点で眺めると本態は全て常住(永遠不変)なものです
これらを分類したり、取捨選択することは意味がありません
転 別視点
この世の中に存在する物事、概念全てのことは、結局は同じものが流れている
私自身は、このニュアンスを完全には理解することはできません。つまりまだまだ俗人ということですね。
結 まとめ
表面的なものに一喜一憂せずに、物事の本態を見つめる