起 原文
此身常放在閒処 栄辱得失 誰能差遺我
此心常安在静中 是非利害 誰能瞞昧我
此の身 常に閒処に放在せば、栄辱得失 誰か能く我を差遺せん
此の心 常に静中に安在せば、是非利害 誰か能く我を瞞昧せん
差遺(さけん)、公の使者として派遣すること、追い詰めること;瞞昧(まんまい)、誤魔化す、騙す
承 意訳
自分の身体を、常にゆったりとした状態にしておけば、栄光や蔑み、損得など、誰もが自分を追い詰めるようなことはない
自分の心を、常に静かな状態にしておけば、道理の有り無し、利害関係など、誰もが自分を誤魔化すことはできない
転 別視点
同じリズムで、同じ文字数で表現。言いたいことは類似していますが、心と身体の対を形成しています。
美しい表現は、心の中にすっと入ってきます。
結 まとめ
心も身体も余裕を持って、穏やかに過ごせば、間違うことはなくなります