後集044 足るを知れば、穏やかな幸せがやって来る

後集041-060

起 原文

我不希栄 何憂乎利禄之香餌
我不競進 何畏乎仕官之危機

我栄を希はざれば、何ぞ利祿の香餌を憂へん
我進を競はずんば、何ぞ仕官の危機を畏れん

承 意訳

繁栄を望むことをやめれば、高報酬の誘惑には心動かされることはない

昇進を競うことをやめれば、役所勤めで危ない橋を渡ることはない

転 別視点

必要以上の繁栄を望むと、お金第一になり、本当にやりたい仕事とは異なる仕事をすることになる

昇進することに重点を置くと、周囲の誰かを蹴落とすことになるので、人の恨みを買いやすい

結 まとめ

足ることを知れば、穏やかな幸せを感じることができます。欲望に支配されると、どこまでもアクセクした気持ちが付きまとう。

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