起 原文
有一樂境界 就有一不樂的相對待
有一好光景 就有一不好的相乗除
只是尋常家飯 素位風光 纔是個安樂的窩巣
一の楽境界有れば、就ち一の不楽的の相対待する有り
一の好光景有れば、就ち一の不好的の相乗除する有り
只是れ尋常の家飯、素位の風光のみ、纔かに是れ個の安楽の窩巣なり
相乗除(あいじょうじょ)、差し引きする;素位(そい)、無位無官;窩巣(かそう)、住居、住み家
承 意訳
楽しいことがあれば、楽しくないことがつきまとう
好ましい光景があれば、そうではない光景があり、結局は相殺される
一人の人間においては、全ては相対評価なので、良い、悪いは最終的には相殺されます
ならば、日常の食事、飾らない風景など、あるがままを楽しむことが安住になります
転 別視点
この段落は、人によって解釈が微妙に分かれます
結局は人間の評価なんて、一人の人生の中でトータルで良い時代と悪い時代評価したに過ぎないので、そこに一喜一憂してもあまり意味がないのでは?、と解釈しました
結 まとめ
世の中の良い悪いは相対的なも評価なので、一喜一憂しても仕方がない・・・