起 原文
髪落歯疎 任幻形之彫謝
鳥吟花咲 識自性之真如
髪落ち歯疎らにして、幻形の彫識するに任せる
鳥吟じ花咲いて、自性の真如を識る
幻形(げんけい)、幻しの肉体;彫識(ちょうしゃ)、しぼみ滅びる;自性(じしょう)、本性、そのものが持っている本質;真如(しんにょ)、ものの真実の姿
承 意訳
髪が抜け、歯がまだらになることは、幻の肉体が滅びていくことであって仕方のないことです
鳥が鳴き、花が咲くことは、本来持っている姿が真実の姿であることを認識させてくれます
転 別視点
人間は年を取って、衰えて死ぬ
鳥や花も、美しい時期はあるものの、最終的には死んだり、枯れたりする
始まりがあって、終わりがある、しかしながら自然の中で命は引き継がれる、これが真実の姿です
結 まとめ
自然の摂理を理解すれば、自分の肉体の衰えは嘆くに値しません。今を楽しく生きよう。