後集051 肉体の衰えは嘆くよりは、今を楽しく生きよう

後集041-060

起 原文

髪落歯疎 任幻形之彫謝
鳥吟花咲 識自性之真如

髪落ち歯疎らにして、幻形の彫識するに任せる
鳥吟じ花咲いて、自性の真如を識る

幻形(げんけい)、幻しの肉体;彫識(ちょうしゃ)、しぼみ滅びる;自性(じしょう)、本性、そのものが持っている本質;真如(しんにょ)、ものの真実の姿

承 意訳

髪が抜け、歯がまだらになることは、幻の肉体が滅びていくことであって仕方のないことです

鳥が鳴き、花が咲くことは、本来持っている姿が真実の姿であることを認識させてくれます

転 別視点

人間は年を取って、衰えて死ぬ

鳥や花も、美しい時期はあるものの、最終的には死んだり、枯れたりする

始まりがあって、終わりがある、しかしながら自然の中で命は引き継がれる、これが真実の姿です

結 まとめ

自然の摂理を理解すれば、自分の肉体の衰えは嘆くに値しません。今を楽しく生きよう。

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