後集030 足るを知る者は、人生を楽しむことを知る!

後集021-040

起 原文

貪得者 分金恨不得玉 封公怨不受侯 權豪自甘乞丐
知足者 藜羮旨於膏梁 布袍煖於狐貉 編民不譲王公

得ることを貪る者は、金を分っても玉を得ざるを恨み、公に封ぜられて侯を受けざるを怨む
権豪なるも自から乞丐に甘んず
足ることを知る者は、藜羮も膏梁より旨しとし、布袍も狐貉より煖かなりとする
編民も王公に譲らず

公(こう)、公爵、爵位だけで領土を持たない;侯(こう)、諸侯、領土を与えられている諸侯;権豪(けんごう)、権力のある者;乞丐(きっかい)、こじき;藜羮(れいこう)、アカザ(雑草)を汁の実にした吸い物、粗食;膏梁(こうりょう)、脂ののった肉と良い米、美食;布袍(ふほう)、布製のどてら;狐貉(こかく)、キツネやタヌキの皮で作った衣服;編民(へんみん)、庶民

承 意訳

欲の張る者は、金を得ても(それよりも価値のある)玉が得られないと恨み、公爵に任命されても領土が与えられないことを怨む

権勢豊かであるのに、心の中は貧乏に甘んじている

足るを知る者は、アカザの吸い物もジューシーな肉よりも美味しいと感じ、布製のどてらも動物の毛皮よりも暖かいと感じる

庶民であっても、王侯に劣らない幸せを感じている

転 別視点

欲深い人は、どんなに恵まれても、際限がない欲を上回ることはありません

質素を好む人は、清貧を楽しむので、十分に人生を楽しむことができます

結 まとめ

足るを知ることが、人生を楽しむことに繋がります。

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