後集014 外見を気にするよりも、心の「内面」を磨く

後集001-020

起 原文

寒燈無焔 敝裘無温 総是播弄光景
身如槁木 心似死灰 不免堕落頑空

寒灯に焔無く、敝裘に温なきは、総て是れ光景を播弄す
身は槁木の如く、心は死灰に似たるは、頑空に堕落するを免れず

焔、ほのお;敝裘(へいきゅう)、破れた皮衣;光景を播弄(はろう)す、外見的な光景だけをもてあそぶ;槁木(こうぼく)、枯れきった木;死灰(しはい)、冷たくなった灰;頑空(がんくう)、誤った考え、空見に固執すること

承 意訳

寒い灯に炎がなく、破れた衣服で寒々しい様子は、外見的なものだけに固執しています

身体は枯れきった木のように、心は冷たくなった灰のような状態は、誤った考えに固執しています

質素に暮らすことは、みじめな外見を呈することではなく、悟りを開くことと生気がないことは全く異なります

転 別視点

心の中を充実させることと外見的なことは全く異なります

外見がいい加減な人は、内面もいい加減なことが多いです

外見が贅沢な人は、内面は意地っ張りな人が多いです

外見は内面を映し出す鏡という見方もできます

そうなると、外見は必要なものをシンプルにするのが良さそうです!

結 まとめ

外見は、内面を映す鏡です。外見を気にするよりも内面を磨くことが大切なのかもしれません。

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