起 原文
山河大地 已属微塵
而況塵中之塵
血肉身軀 且歸泡影
而況影外之影
非上上智 無了了心
山河大地、已に微塵に属す
而るを況や塵中の塵をや
血肉身軀、且つ泡影に帰す
而るを況や影外の影をや
上々の智に非ざれば、了々の心無し
血肉身軀(けつにくしんく)、人間の身体
承 意訳
この世の中の山河大地であっても、いつかは粉々になる運命にあります
そうであれば、その中の小さな存在である私たちは塵の中の塵であり、最終的には粉々になります
人間の肉体は、泡と影になります
功名は富などの影の部分は、本当に意味がありません
最上級の知恵でなければ、悟りを感じることはできません
転 別視点
物質的な物ははかなく、それを心の糧にすることは意味がありません
全身全霊を持って、心の悟りを開くように思考することが必要です
結 まとめ
人間は、いろいろなこと(生きるために必要最小限のこと以外に)考えることができる生き物で、そこに意味があります。物質的な豊かさを追い求めることには卒業して、心の豊かさを追求してはどうでしょうか。