起 原文
石火光中 爭長競短
幾何光陰
蝸牛角上 較雌論雄
許大世界
石火光中に、長を争い短を競ふ
幾何の光陰ぞ
蝸牛角上に、雌を較べ雄を論ず
許大の世界ぞ
石火光中、石と石がぶつかって火花を発するような短い時間;蝸牛角上、かたつむりの角の上のように狭い場所;許大(いきばく)、いくばくの大きさの
承 意訳
人の一生は、石火の火花のように一瞬であるのに、それが長い、短いと争う
どんな意味があろうか
人の住んでいるところは、かたつむりの角の上のように狭い場所であるのに、どちらが勝って、どちらが負けてと討論する
どんな意味があろうか
人の人生は、大きな宇宙の流れに比較すると、短く、狭い場所での出来事、他人と競争しても意味はありません
転 別視点
宇宙の時間の流れと壮大な広さを感じると、自分のこだわっている世界がいかに小さなものであるかがわかります。そんな中でも、何か意味のあることを考えていきたいです。
結 まとめ
大きな宇宙では争いごとは無意味。自分のやりたいことに専念する。