起 原文
延促由於一念 寛窄係之寸心
故機閒者 一日遥於千古
意廣者 斗室寛若両閒
延促は一念に由り、寛窄は之を寸心に係く
故に機の閒なる者は、一日も千古より遥かなり
意の広き者は、斗室寛きこと両閒の若し
延促(えんそく)、時間を延ばしたり、縮めたりすること;寛窄(かんさく)、広い、狭い;斗室(としつ)、小さな部屋、一斗は一升の10倍
承 意訳
時間の流れは、人の考え方に依存するし、広い狭いの感覚もちょっとして発想の転換で変化します
そのため、心に余裕があれば、一日を千年以上に感じることができるし、心が広い者は、小さな部屋も広々と感じることができます
転 別視点
自分の生涯が20年だと考えていたならば、成人してから1年1年を長く感じ、充実感を得られる可能性が高そうです。人生100年と考えていたならば、85歳で死を迎えるときに、短い人生だったと感じるかもしれません。
狭い、広いも同様で、どのような環境を期待するのかで、現在の環境への評価が変わります。幸せを感じるためには、人生に多くを期待しない方が良いのかもしれません。少なくとも、考え方次第で見方が変わることは自覚すべきでしょう。
結 まとめ
周囲の環境は、自分の考え方次第で、良くも悪くも変化します。どんな環境であっても、心持ち一つで幸せを感じることができます!