起 原文
競逐聴人 而不謙盡酔
括淡適己 而不誇獨醒
此釋氏所謂 不為法纏 不為空纏 身心両自在者
競逐は人に聴せ、而も尽く酔うを嫌わず
恬淡己に適して、而も独り醒むを誇らず
此れ釈氏の所謂、法のためにに纏せられず、空のために纏せられず、身心両つながら自在なる者なり
競逐(きょうちく)、名利を競い追うこと;聴(まか)す、任す;恬淡(てんたん)、淡々と生活すること;釈氏(しゃくし)、釈迦の弟子。また、出家して仏弟子となった者
承 意訳
名利のための競争に自分が加わることはなくても、名利にこだわることは全否定はしない
淡々と生活することが自分にはあっていると理解しながらも、そんな自分に酔いしれることはしない
このような人は、仏教でいう、法に囚われず、空にも囚われず、身心ともに自由自在な人と言えます
転 別視点
物事の道理はいろいろあるが、それに自分が囚われている間は、まだまだ未熟
道理を理解したうえで、タンタンと自分の生き方をすることが達人なのでしょう
結 まとめ
物事の道理を理解したうえで、自分の生き方を楽しむようにする