起 原文
有浮雲冨貴之風
而不必岩棲穴処
無膏肓泉石之癖
而常自酔酒耽詩
富貴を浮雲とするに風有りて
而れども必ずしも岩棲穴処せず
泉石に膏肓するの癖無くして
而れども常に自ら酒に酔い詩に耽る
泉石(せんせき)に膏肓(こうこう)、山水を愛好する癖が病みつきになること
承 意訳
富は浮雲のようなものと知っていながら、岩の中で隠遁生活をするわけではない
自然を愛する気持ちが過ぎることはなく、酒や歌を楽しむ心を持つ
仙人と俗人の両者の心をバランス良く持つことがいいね
転 別視点
極端に質素であったり、極端に欲にまみれるのはダメです
質素ではあるものの人生を楽しむ心を持ちましょう
結 まとめ
仙人と俗人の両者の生き方を理解したうえで、両極端にならないように生きていく