後集007 心を無垢にして、全ての自然現象を宇宙の真理として受け入れる

後集001-020

起 原文

鳥語䖝聲 総是伝心之訣
花英草色 無非見道之文
学者 要天機清徹 胸次玲瓏 觸物皆有會心処

鳥語虫声、総て是れ伝心の訣なり
花英草色も、見道の文に非ざるは無し
学ぶ者、天機清徹、胸次玲瓏にして、物に触れて、皆会心の処有らんことを要す

伝心の訣(けつ)、以心伝心の要訣;見道の文、天地の大道を現した文章;天機清徹(てんきせいてつ)、本心の働きを澄通らせる;胸次玲瓏(きょうじれいろう)、胸の中が水晶のようなわだかまりのない様子

承 意訳

鳥のさえずりや虫の声は、全て以心伝心の要訣です

美しい花や緑の草の色は、宇宙の大道を示した文章に他なりません

学問をするものは、自分の本心を透き通らせ、胸の中を無垢な状態にして、物に接すると、全てがこの宇宙の真理に直結すると悟る必要があります

転 別視点

話す言葉や書いてある文章のみならず、鳥、虫、花、草など、全ての自然現象が宇宙の真理に繋がります。自分の心を無垢にして、全てを受け入れる心の準備ができたならば、その宇宙の真理に常に接しながら人生を過ごすことができます。

結 まとめ

自分の心を無垢にして、自然現象そのものを宇宙の真理として受け入れます。そうすれば、心穏やかに過ごすことができます。

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