起 原文
讃夫毀士 如寸雲蔽日 不久自明
媚子阿人 似隙風侵肌 不覺其損
讃夫毀士は、寸雲の日を蔽うが如し、久しからずして自ら明なり
媚子阿人は、隙風の肌を侵すに似たり、その損を覚えず
讃夫毀士(ざんぷきし)、人を讒言する者と悪口を言う者;媚子阿人(びしあじん)、人に媚びる者と阿(おもね)る者(へつらう者)
承 意訳
他人の悪口ばかりを言う者は、太陽に少し雲がかかるようなもので、短い時間の間に事実は全てが明らかになります
他人に媚びへつらう者は、すきま風が徐々に体に影響するようなもので、知らず知らずに身体を蝕んでいることに気づきません
転 別視点
自分の心の毒を吐くにしても、誰かに媚びへつらい何か善からぬことを企んでも、世界はなにも変わらないし、自分と世界の関係も変わりません。でも、悪に囚われた自分の心は知らず知らずのうちに蝕まれてしまいます。
結 まとめ
他人を嫉妬することなく、裏工作に執着することない、キレイな心で過ごしたいです。