起 原文
好利者 逸出於道義之外 其害顕而淺
好名者 竄入於道義之中 其害隠而深
利を好む者は、道義の外に逸出し、其の害顕れて浅し
名を好む者は、道義の中に竄入し、其の害隠れて深し
承 意訳
利益を好む者は、人の道の外に出やすいので、その害は露見しやすく軽くて済みやすい
名声を好む者は、人の道の中に隠れるので、その害は隠されてしまい深くなりやすい
転 別視点
お金儲けに励む人は、仁義よりも利益を優先するので、どこにアコギな点があるのかがわかりやすいので、実害は軽い
名声にこだわる人は、仁義を唱えながら、いろいろな水面下の裏工作に走ることが多く、罪は深い
この段落の内容は、よくよく考えると真実に感じました。ただ、私自身は50年以上のこれまでの人生で、この事実に自分から気づくことはありませんでした。さすが時代を超えた名著ですね!
結 まとめ
利益に励む人は害は、可視化されるために実害は小さい。名声にこだわる人は害は、露見しにくく実害はとても大きい。