起 原文
縦欲之病可医 而執理之病難医
事物之障可除 而義理之障難除
縦欲の病は医すべし、而して執理の病は医し難し
事物の障は除くべし、而して義理の障は除き難し
承 意訳
欲望をほしいままにする病気は治すことができますが、理屈に執着する病は治し難い
物事のように形に見える障害は除くことができますが、義理の上から生じた道理を盾にした障害は除き難い
転 別視点
欲望だったり、物理的な障害だったりと、その障害が明らかなもの、可視化できるものの場合は、修復可能です。
ところが、その起源が理屈だったり、道理だったりと、一見すると正しいと本人が思っている場合の障害に関しては、本人が「それが正しい」と信じている分、修正することが難しい。
正しいと信じて行われる行動は修正することが難しいということを理解すると、行動変容が容易な場合と困難な場合が区別できるようになります。
結 まとめ
正しいと信じて行われる行動は修正することが難しい。