起 原文
不昧己心 不盡人情 不竭物力
三者可以為天地立心 為生民立命 為子孫造福
己の心を昧まさず、人の情を尽さず、物の力を竭さず
三つの者は、以って天地の為に心を立て、生民の為に命を立て、子孫の為に福を造すべし
昧(くら)む、まともに判断できなくなる;竭(つく)す、なくす
承 意訳
自分の心の本体をしっかりと見定め、周囲の人情に甘えることなく、物を大切に使用する
この3つの心がけがあれば、世の中のために自分の志を立てることができ、人々が安心して生活でき、子孫が幸せに暮らすことができるようになります
転 別視点
自分を確立し、周囲に迷惑をかけることなく、SDGs(地球環境の保全)を心がけるようにしましょう
周囲の人々、周囲の物、最終的には住んでいる地球に対しても、悪い影響を残さないように生活すれば、万事がうまく行くという話です。いろいろなものに配慮する人は周囲からも一目置かれ、尊敬されます。配慮ばかりすると自分を失うこともあるので、自分の確立は必要条件となります。
結 まとめ
自分の心の本体をしっかりと見定め、周囲の人情に甘えることなく、物を大切に使用する姿勢が万事うまくいくための秘訣です。