起 原文
交友 須帯三分侠氣
作人 要在一點素心
友に交わるには、須らく三分の侠気を帯ぶべし。
人と作る(なる)には、一点の素心を存することを要す。
侠気、人の艱難を救い、弱気きを助け強きを挫くという男気.
承 意訳
友人との交際においては、3分くらいの「弱きを助ける男気」がほしい。ただ、利があれば交流し、害があれば離れるような関係は友人とは言えない。
それ相当に人物になるには、ある程度は世の流れに順応する覚悟が必要だが、純潔にして世俗に染まらない素直な心はなければならない。
転 別視点
美味しい食べ物を譲るときも3分でしたが、義侠心も3分は必要という主張です。1分では少なすぎるし、5分では堅苦しい仲になってしまうということでしょうか。何事もほどほどの割合がちょうど良いのでしょう。
世俗に流されても、心の中には”流されない信念”があるべきという考えは私も賛成です。洪自誠の時代は、この流されない信念(譲れないライン)を保つことがとても難しかったのだと思いました。
結 まとめ
友人との交流には、互いを本気で思いやる義侠心が本当の交流を作ります。どんなに時代に流されても自分の中に世俗に染まらない信念がなければなりません。