起 原文
為善不見其益 如草裡東瓜
自応暗長
為悪不見其損 如庭前春雪
當必潜消
善を為して其の益を見ず、草裡の東瓜の如し
自ずから応に暗に長ずべし
悪を為して其の損を見ず、庭前の春雪の如し
当に必ず潜かに消すべし
応に、まさに
承 意訳
善行をして、何も得るものがないからといっても気にする必要はありません。草むらの中の瓜のように知らない間にツルを伸ばし成長しています。
悪行をして、損するものが見えないといっても、そんなことはありません。春先の庭の雪のように知らない間に身を損じることになります。
転 別視点
善行も、悪行も、その場では自分に跳ね返ってくることはないかもしれません。しかしながら、最終的には自分の評価としてかえってきます。
因果応報ということです。結果がでるには時間がかかります。悪行をしたら、不幸せになるという部分が強調されがちですが、善行をしたら幸せになるという部分に注目したいです。善行をして、将来を楽しみにする幸せな気持ちになれば、一石二鳥です。実際に幸せになれば、一石三鳥ですね!
結 まとめ
善行も、悪行も、少し時間が経ってから自分に戻ってきます。一見報われることのなさそうな善行であっても、楽しく実践しましょう。