起 原文
恩裡由来生害
故快意時 須早回頭
敗後或反成㓛
故拂心處 莫便放手
恩裡由来害を生ず。
故に快意の時、すべからく早く頭を回すべし。
敗後あるいは反って功を成す。
故に心にもとるところ、すなわち手を放つことなかれ
恩裡、恩恵を受けていること.
承 意訳
周囲から恩寵を受けている得意になっている時期ほど危険なことはありません。
この心地よい時(上手く行っている時)こそ、不慮の事故は生じるもので、いろいろと災いに備える準備をするべきです。
逆に、失敗は成功のもととは言います。
失敗したからといって諦めることなく、チャレンジを続けることが昔からの真実です。
転 別視点
中国でも、日本でも、「失敗は成功へのステップ」という諺があるようです。1600年頃の中国古典にも、この記載があることに嬉しくなりました。
英語では”failrue teaches success”と言われており、失敗することにより、成功への道筋が見えてきます。
結 まとめ
うまく行っているときは慎重に、失敗続きでも諦めない姿勢を持ちましょう。常に幅広い発想で対応することが大切です。