前集149 ピンチとチャンスは千変万化、正しいと信じた道を歩む

前集141-160

起 原文

魚網之設 鴻則罹其中
蟷螂之貪 雀又乗其後
機裡藏機 變外生變
智巧何足恃哉

魚網の設くる、鴻則ち其の中に罹る
蟷螂の貪るや、雀又、其の後に乗ず
機裡に機を蔵し、変外に変を生ず
智巧何ぞ恃むに足らんや

鴻(おおとり)、雁よりもやや大きい水鳥、オオハクチョウ;罹(かか)る、引っかかる;蟷螂(とうそう)、カマキリ;機裡(きり)、からくり

承 意訳

魚を捕ろうと網を張ったが、水鳥がかかったりする

カマキリが餌を食べていると、その後ろに雀が狙っていたりする

カラクリの中にカラクリがあり、異変の外に異変を生じる

こんな世の中なので、人間の知恵なぞはあまり頼りになりません!

転 別視点

ピンチがチャンス、チャンスがピンチと、良いことと悪いことは紙一重で変わります

細かいことで一喜一憂せずに、自分が正しいと信じた道をゆったりと歩むことが大切です

打ち寄せる波のように世界は千変万化

結 まとめ

ピンチとチャンスは千変万化、細かい小細工なしに、自分が正しいと信じた道を歩むようにする

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