起 原文
事業文章 随身銷毀 而精神萬古如新
㓛名冨貴 逐世転移 而氣節千載一日
君子信不當以彼易此也
事業文章は、身に随いて銷毀す 而も精神は万古に新たなるが如し
功名富貴は、世を逐いて転移す 而も気節は千載一日なり
君子、信に、当に彼を以て此に易うべからざるなり
銷毀(しょうき)、焼却する、廃棄する;気節(きせつ)、意気と節操
承 意訳
事業や教養は、その人が死ねば終わりです。しかしながら、心の働きは永遠に継続します
名声や財産は、時代により移り変わります。しかしながら、意気と節操は何時までも変わりません
君子たるものは、本当に一時的なものと永遠のものを勘違いしてはいけません
転 別視点
事業、教養、名声、財産などは自分の世代で終わってしまうものです。
しかしながら、物事の考え方、心意気は代々伝わるものです。
指導者となる君子たるものは、一時的なものと代々続くものとをちゃんと理解するべきです。
結 まとめ
自分を豊かにする名声、事業は適宜対応するべしです。しかしながら、長期的に人類のためになるような考え方、心意気にしっかりと対応するべきです。