起 原文
君子宜當浄拭冷眼
慎勿輕動剛腸
君子は宜しく当に冷眼を浄拭すべし
慎しんで軽々しく剛腸を動かす勿れ
浄拭(じょうしょく)、キレイに拭うこと;剛腸(ごうちょう)、精神などが強くたくましいこと
承 意訳
君子たるものは常に冷静な視線を保つようにすべきです
そして簡単に一度決めたことを変更してはいけません
転 別視点
冷静な視線を持つだけではなく、それを維持することに敢えて触れています
意思を変更してはいけないということではなく、強く信念を持った事項に関しては簡単に変更してはいけないと述べています
柔軟性を持ちながらも、全てを見渡す視点を持ち続け、臨機応変の柔軟さは保持したまま心の信念は曲げない、そんな一本筋の通った人物こそが君子というに相応しい
結 まとめ
指導者たるものは、冷静な視点を持ち、心に秘めた信念は簡単に曲げてはいけません