起 原文
霽日青天 倏變為迅雷震電
疾風怒雨 倏轉為朗月晴空
氣機何常 一毫凝滞
太虗何常 一毫障塞
人心之體 亦當如是
霽日青天、たちまち変じて迅雷震電と為り
疾風怒雨、たちまち転じて朗月晴空と為る
氣機何ぞ常ならん、一毫の凝滞なり
太虗何ぞ常ならん、一毫の障塞なり
人心の體も、また当に是の如くなるべし
霽日青天(せいじつせいてん)、曇りのない天気;迅雷震電(じんらいしんでん)、強い雷、激しい電光;疾風怒雨(しっぷうどう)、速く吹く風、強く降る雨;朗月晴空(ろうげつせいくう)、朗らかな月と晴れた空;氣機(きき)、天地の働き;一毫(いちごう)、少しばかり;凝滞(ぎょうたい)、気が滞って通じないこと;太虗(たいきょ)、大空
承 意訳
晴れた青空であっても、すぐに激しい雷雲に変わります
豪雨であっても、すぐに朗らかな晴れ間に転じます
天地の動きは一時止まっているように見えても、常に変化します
大空も一時曇っていても、常に変化してすぐに晴れ渡ります
人の心もこのように、例え一時曇ることがあっても晴れ渡る青空の気持ちになりたいです
転 別視点
「明けない夜はない」という諺があります。これは悪いことはいつまでも続かないという意味です。
世の中は、悪いことに限らず、同じことがいつまでも続くことはありません。
常に前向きに努力・生活していれば、必ず誰か(天の神様を含めて)見てくれています。そう信じていると、何かと光明が見えてきます。同じ人生ならば、明るく、楽しく、前向きに生きたいですね。
結 まとめ
世の中変化しないものは何もありません。人生の障害になるようなことであっても、それは一時の障害であって、明るく、楽しく、前向きな心を忘れないようにします。