前集125 問題点が何かを「理解」して「行動」する

前集121-140

起 原文

勝私制欲之㓛 有曰識不早 力不易者
有曰識得破 忍不過者
葢識是一顆照魔的明珠 力是一把斬魔的慧剣
両不可少也

私に勝ち欲を制するの功は、識ること早からざれば、力易からずという者有り
識の得て破るも忍過ぎずという者有り
蓋し識は是れ一顆照魔的の明洙、力は是れ一把斬魔的の慧剣
両(ふたつ)ながら少(か)くべからず

忍、忍耐力;一顆、一粒;照魔、悪魔を照らす;明洙、明るい玉;斬魔(ざんま)、悪魔を斬ること;慧剣(こけん)、切れ味のよい鋭利な剣

承 意訳

自分の欲望をコントロールすることができるようになるには、それが何かを知るができなければコントロールできないという者があります

それが何かを理解したとしても実践するためには忍耐力が必要と言う者があります

知ることは「欲望」を照らす光であり、実行力は「欲望」を斬る手段となります

どちらも欠けてはいけません

転 別視点

「欲望」限らず、何かを克服するときには、具体的な問題点は何かを明らかにするというステップが必須です。その問題点を明らかにするために、具体的に書き出すという作業を推奨している書物が多数存在します。

問題点を明確にしたのちは、その問題点の解決方法は何かを具体化します。そして、それを実行します。漠然としたままでは、漠然とした「乗り越え難い壁」でも一つ一つのステップを明らかにすることによって、自分が何に集中すべきかが理解できることがあります。

何か困難にぶつかったときは、可能な限り問題点を具体的に書き出すようにしています。

結 まとめ

自分の欲望をコントロールするためには、それが何であるかと知り、それに打ち勝つように行動します。

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