起 原文
悪忌陰 善忌陽
故悪之顕者禍淺 而陰者禍深
善之顕者㓛小 而陰者㓛大
悪は陰るるを忌み、善は陽はるを忌む
故に悪の顕はるる者は禍浅くして、陰るる者は禍深し
善の顕はるる者は功小にして、陰るる者は功大なり
承 意訳
悪は隠れていることを好まず、善は表に出ることを好みません
そのために表に出ている悪は大したことはなく、隠れている悪は根が深い
表にでている前は大したことはなく、隠れている善はとても功績が大きい
転 別視点
ニュースになって出てくる悪はほんの一部であって、巨大な本当の悪が背景にあるというのは、よくあるドラマの展開です。実際にそうなのかもしれません。
善行は、本来は徳として隠れて実践しますが、自己顕示のための要素が少しでも入ると大した善行とは言えません。誰にも知られずに徳を積むことはなかなかできるものではありません。
結 まとめ
悪行はできるだけオープンにすると、罪は軽いのかもしれません。善行は人知れずひっそりと実践します。