起 原文
小處不滲漏 暗中不欺隠 末路不怠荒
纔是個真正英雄
小処滲漏せず、暗中欺隠せず、末路怠荒せず
わずかに是れ個の真正の英雄なり
滲漏(しんろう)、液体が外ににじみ出ること;末路、人生のどん底のような状態;怠荒(たいこう)、怠けてだらしなくなること
承 意訳
小さなことであっても、ヌケのないように丁寧な仕事をする、誰も見ていないからといって人を欺き偽りを隠すようなことはしない。人生のどん底の状態でも自暴自棄にならず使命を全うしようと前向きに考える。
このように考えて初めて真の英雄ということができます。
転 別視点
真の英雄というべき人物になるための3つの条件を提示しております。どれも当たり前でいながら、自分に余裕がないときには誘惑に負けてしまいそうになる条件です。
言い換えると、どんな状況になっても、自分を見失うことなく、冷静にやるべきことをやる、自分の道を歩むことが、真の英雄ということです。
結 まとめ
小事を大切に、暗中でも悪事はせず、ピンチでもあきらめない、強い心を持ちましょう。