起 原文
一苦一樂相磨練 練極而成福者 其福始久
一疑一信参勘 勘極而成知者 其知始真
一苦一楽相磨練し 練極りて福を成すものはその福始めて久し
一疑一信相参勘し 勘極って知を成すものはその知始めて真なり
磨錬、磨きをかけること。 日常の業務をしっかりとこなして、それを通じて修養することが真の学問だとする考え方;参勘、いろいろと考えること
承 意訳
苦労したり、楽しかったりといろいろと経験して、最終的に得た幸福は長続きします
疑ったり、信じたりといろいろと考え抜いた末の知識は、まさに真の知識となります
転 別視点
一朝一夕で得られたものは、幸福であっても知識であってもそれは一時的なもので、永続することはありません。
しかしながら、何度も試行錯誤しながら得られたものは、幸福であっても知識であってもそれは揺らぐことのない真のものとなります。
人間は、目先のことで、喜んだり、悲しんだりしますが、目先のことは結局は長続きはしません。長期的な視点で、自分の目標を見据えながら、着実に歩むようにしたいです。
結 まとめ
目先のことに一喜一憂せずに、目指す目標をしっかりと見据えて着実に人生を歩むことが自分を充実させることに繋がります。