起 原文
登髙使人心曠 臨流使人意遠
讀書於雨雪之夜 使人神清 舒嘯於丘阜之嶺 使人興邁
高きに登れば、人をして心曠からしむ、流れに臨めば、人をして意遠からしむ
書を雨雪の夜に読めば、人をして神清からしむ、嘯を丘阜の嶺に舒ぶれば、人をして興邁かしむ
意遠し(いとおし)、気持ちが遠く、世俗を離れた気持ちになる;嘯(しょう)、声を長くひいて詩歌をうたう;丘阜(きゅうふ)、小高い丘
承 意訳
高い山に登れば、心が広々とした気持ちになり、清らかな川の流れに接すれば、世俗を離れた気持ちになります
書物を雨、雪の夜に読めば、心清らかな気持ちになり、小高い丘で詩を口ずさめば、興を感じることができます
転 別視点
風情のあることは何かという一例を示しています
静かな環境、自然の中で、自分の好きなことをゆったりと楽しむことが、洪自誠さんの時代の最も奥ゆかしい楽しみ方だったようです
現代でも、人間臭いことから距離を置いて、趣味に没頭することは心の潤いになりそうです
結 まとめ
静かな環境、自然の中で、自分の好きなことをゆったりと楽しみたい