後集092 ヒトと自然は一心同体、逆らわずにゆるりと過ごす

後集081-100

起 原文

當雪夜月天 心境便爾澄徹
遇春風和氣 意界亦自沖融
造化人心 混合無間

雪夜月天に当ては、心境便ち爾くち澄徹す
春風和気に遇へば、意界も亦自ら沖融す
造化人心、混合して間無し

澄徹(ちょうてつ)、完全に澄み渡る;沖融(ちゅうゆう)、なごみ溶けてくる、和らいだ空気で満たされる;造化(ぞうか)、自然、天地万物を創造し育てること;

承 意訳

名月の雪の夜には、心境も澄み渡ります

春風の穏やかな風に当たれば、気持ちも自然と和らいだ空気で満たされます

大自然も人の心も、本来は混じり合って境界のようなものはありません

転 別視点

ヒトは大自然を構成する一部分です。自分だけが自然の中から独立して存在するのは、無理があります。自然を楽しみながら、ゆるりと過ごしたいです。

結 まとめ

自然のあるがままを理解し、逆らわずに生活する。

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