起 原文
心地上無風濤 随在皆青山緑樹
性天中有化育 觸処見魚躍鳶飛
心地の上に風濤無ければ、在るに随いて、皆青山緑樹なり
性天の中に化育有れば、処に触れて、魚躍り鳶飛ぶを見る
心地(しんじ)、心;風濤(ふうとう)、風と波;在るに随い、随所、至るところ;性天(せいてん)、天性;化育(かいく)、天地自然が万物をつくり育てること
承 意訳
心に波風が立たなければ、どこにいても青い山と緑の樹々に囲まれた気分になります
本性の中に万物を作り育てる働きを自覚すれば、魚が躍り、鳶が飛び回るような自由の境地を認識できます
転 別視点
心の中さえ落ち着いていれば、どんな境遇であっても爽やかな気持ちで過ごせる
心が荒れていれば、世の中全体が荒れているように感じる
全ての周囲のものを育てるような慈愛の心があれば、心が自由になれる
卑屈になれば、心が縛れらる
結 まとめ
穏やかで慈愛の心を持てば、幸せになれる