起 原文
自老視少 可以消奔馳角逐之心
自瘁視栄 可以絶紛華靡麗之念
老自り少を視れば、以て奔馳角逐の心を消すべし
瘁自り栄を視れば、以て紛華靡麗の念を絶つべし
奔馳角逐(ほんちかくろう)、功名を駆け回り、追いかけること;紛華靡麗(ふんかびれい)、にぎやかで、派手やかなこと
承 意訳
老人になったつもりで年少者を見れば、功名のために駆け回ろうとする心をなくすことができます
衰えたときの気持ちになって栄えている者を見れば、にぎやかで豪華な暮らしを望む気持ちをなくすことができます
転 別視点
功名のために苦労しても、年を取ってからは何も残らない、周囲からの恨みだけが残ったりする
零落したときの気持ちになれば、栄華があまり意味のないことに気づく、栄華はそのときの自己満足に過ぎない
結 まとめ
自分にとって本当に大切なものに時間を体力を費やしたい。そのためには、少し距離を置いた視点で自分を振り返ることが良いでしょう。