後集029 何かをスタートするには、引き際も念頭に置いておく

後集021-040

起 原文

進歩処 便思退歩 庶免觸藩之渦
着手時 先圖放手 纔脱騎虎之危

歩を進むる処、便ち歩を退くるを思はば、庶んど藩に触るるの禍を免れん
手を着くる時、先ず手を放つことを図らば、纔かに虎に騎るの危きを脱れん

藩(まがき)、 垣根、かこい

承 意訳

一歩前に進むときは、退くことを考えておこう、そうすれば禍いを避けることができる

何かに着手するときは、それを辞める時のことを考えておこう、そうすれば「虎に乗ったはよいが降りられない」ということがなくなる

転 別視点

上段と下段はほぼ同じことを言ってます。

大きな事業、多くの人を巻き込むような企画には、引き際を念頭に置きながらスタートしなさい、そうでないと有終の美にはなりません(終わりがダメなら、全てダメです)。

結 まとめ

何かをスタートするには、引き際も念頭に置いておくようにしましょう。

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