後集036 自分の心の中は、自分でコントロールする

後集021-040

起 原文

水流而境無聲 得処喧見寂之趣
山髙而雲不碍 悟出有入無之機

水流れて境に声無し、喧に処して寂を見るの趣を得る
山高くして雲碍げず、有を出で無に入るの機を悟る

承 意訳

大河においては水が流れていても、周辺には音がしないように感じられる、喧騒の中にいても静寂を感じるような趣深さを得ることができる

山が高々とそびえていても、雲の行く手を妨げることはできない、存在の有無に左右されない境地を悟りたい

転 別視点

自分の心持ち一つで、喧騒の中でも静寂を感じるし、悟りの境地に達することもできる。

周囲の環境のいかんに関わらず、自分の心の中は自分でコントロールできる。

結 まとめ

周囲の環境が自分にとって好ましい状況ではなくても、自分の心の中は自分でコントロールするように心がける

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