後集038 心の余裕が、記憶を含めた人間の能力を左右する

後集021-040

起 原文

時當喧雑 則平日所記憶者 皆漫然忘去
境在清寧 則夙昔所遺忘者 又恍爾現前
可見静躁稍分 昏明頓異也

時、喧雑に当れば、則ち平日記憶する所の者も、皆漫然として忘れ去る
境、清寧に在れば、則ち夙昔遺忘する所の者も、又恍爾として前に現わる
見るべし、静躁稍分れば、昏明頓に異なることを

喧雑(けんざつ)、騒々しいこと、やかましいこと;夙昔(しゅくせき)、昔日、むかし;遺忘(いぼう)、忘却;恍爾(こうじ)、うすぼんやり

承 意訳

心が忙しく騒々しい状態のときは、いつも記憶していることでさえぼんやりと忘れてしまう

心の中が澄んで落ち着いていれば、昔の忘れ去っていたこともぼんやりと思い出される

そうなると、静かなのか、騒がしいのかで、記憶は大きく異なります

転 別視点

日中いろいろな作業をしていると、物忘れが激しいように感じることが多いです

一方で、眠る前に考え事をしているときは、過去の詳細を思い出せていたりもします

こんな感覚は初めて自覚したかもしれません

結 まとめ

心の余裕が、記憶を含めた人間の能力を左右します。余裕を持って生活したいですね。

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