前集223 理性を持って、心眼で真実を見極める

前集221-225

起 原文

君子
處患難而不憂 當宴游而惕慮
遇權豪而不懼 對惸獨而驚心

君子は
患難に処して憂ひず、宴遊に当って惕慮す
権豪に遇ひては懼れず、惸独に対して心を驚かす

患難(かんなん)、困難に出あって苦しみ悩むこと;惕慮(てきりょ)、恐れ心配すること;権豪(ごうけん)、権勢のある人;懼れる、恐れる;惸独(けいどく)、身うちのいないひとり者。 困窮してたよる人もいない人間

承 意訳

君子たるものは

困難に出会った際は憂うことなく、それを乗り越えることに喜びを見出す

宴会では楽しむ気持ちよりは、粗相をしないように用心する

権勢のある人には恐れることなく、対応な姿勢で対応する

困窮している人には心を寄り添うようにする

転 別視点

感情的には困難には萎み、宴には心躍りますが、理性としてはそれに囚われずに、返って逆の感情を持つくらいが良さそう

権勢のある人には逆らいにくいが、困り果てている人には強気の姿勢・・・、こんな態度になりがちですが、表面的な、経済的な外見よりは、人間そのものの価値を心眼を持って見極めるようにしましょう

結 まとめ

表面的なことには流されずに理性を持って、心眼で真実を捉えるようにする。

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