起 原文
事事 留個有餘不盡的意思 便造物不能忌我 鬼神不能損我
若業必求滿 巧必求盈者 不生内變 必召外憂
事事、個の有余不尽的の意思を留むれば、すなわち造物も我を忌むこと能わず、鬼神も我を損すること能わず。
若し業必ず満を求め、功必ず盈を求むる者は、内変を生ぜざれば、必ず外憂を招かむ
事事、何事においても;盈(えい)、みつること、一杯になること.
承 意訳
何事においても、自分の全勢力を用いて事を成し遂げようとするよりは、寧ろ多少の余裕を残して控えめにする心があった方が良いです。そうすれば、神様も自分を嫌って災いをもたらしたり、鬼神が自分に損害を与えることもないでしょう。
もしも自分の全勢力を持ってむやみに功績や名誉を求めたならば、忽ち神様の嫌悪するところとなり、内部から変乱が生じ、外部から心配事が起きて苦労することになります。
転 別視点
全勢力を持ってなにかに取り組むと、自分の中の汚れた部分をも動員して取り組むことになります。そうなると意地汚い様相になり、神様も飽きれてしまいます。
心に余裕があれば、周囲の人が「自分の行動」に対してどのように感じるかを察することができます。自分を客観的に観察することが可能となり、神様から嫌われることも少なくなります。
結 まとめ
どんな物事に取り組むにしても、心のどこかには自分を客観的に観察する心の余裕を持ち自分の行動を第三者の視点から評価すると落ち度が少なくなります。