起 原文
人之過誤宜恕 而在己則不可恕
己之困辱當忍 而在人則不可忍
人の過誤は宜しく恕すべし、而して己にあっては則ち恕すべからず
己れの困辱は当に忍ぶべし、而して人にあっては則ち忍ぶべからず
過誤(かご)、あやまち。やり損じ。過失;恕す(じょす)、思いやりの心で罪過などを許す;困辱、苦しめて恥をかかせること
承 意訳
他人の過ちは大目にみて許すべしだが、自分の過ちはしっかりと反省すべしです
自分の困辱は耐え忍ぶべしだが、他人の困辱はしっかりとサポートすべしです
転 別視点
「水は低きに流れ、人は易きに流れる」という諺があります。自然の法則に任せると、水は低いほうに流れ、人間は安易なほうに流れていきます。そうならないためには、自分を強く律する必要があります。
「自分には厳しく、他人には愛情を」ということです。
結 まとめ
自分には厳しく戒め、他人には愛情を持って対応します。自分が屈辱を受けても耐え忍びますが、他人が屈辱を受けているときは黙って見過ごしてはいけません。